2015年1月19日月曜日

システムコーチングのシステムって何のこと?

昨日、センター試験から帰ってきた娘が、試験場になった大学のトイレにカルトへの勧誘に注意するように!とのポスターが貼ってあったと言っていた。


大学生にもなると、自分で物事を考えられるようになり、

今まで育っていくうえで、親や学校から無意識に受け入れていた価値観や行動様式への違和感を覚える。

そんな時期なるがゆえに、そこにカウンターを当てたような、誘いがかかると、コロッと入ってしまうのだろう。

特に、このくらいの世代は、純粋だから、本当に気を付けないと、抜き差しならなくなっちゃう。


「おまえも、気を付けるんだぞ!」なんて、受験真っ最中の娘をたしなめるのでした。


あっ・・・!、これって、全然、空気読んでないですね。(笑)


ところで・・・、
カルトっていえば、企業なども、

それぞれ独特の文化や価値観を持っており、カルトとは言わないまでも、
言わなくてもこういう時はこのように行動する!というような行動様式や、
判断するうえで大切にしたい価値観を共有している。

よく言う組織風土とか文化というもの。

入社したての頃は、新人だろうが、中途で入社しようが、その風土や価値観をいかに早く理解して、それにそって行動できるか、心を砕くことになる。



家庭を持つ時も、最初はたいへんだ。

それまで、自分が当たり前と思っていたルールや生活習慣が、お互いに良く見えるようになるので、互いの価値観や習慣をどこかですり合わせていかなければならない。
そして、それまで育った環境を踏まえるものの、全くあたらしい文化が芽吹いていく。




・・・そして、それが成熟していくると、無意識に組織や家庭のなかにある、ムードや空気感を感じ取って、それに沿って、行動を選択したり、言いたいことも飲み込んだりする。


あたかも、そこに目に見えない主が、我々のことを見ているかのように。


そして、そのメガネに沿うように、行動することを無意識だったり、ふっと、気配を感じて選択している。


皆さんは、それって、どんな風に感じ取ってるのかな~?


一時期、KYなんていって、空気を読めないやつのことを揶揄してましたね。


そういう、その場を支配している空気感や、ムード、声にならない声のことをシステムコーチングでは、「システム」といって、ある種、固有の人格として扱ってみているんです。


そして、そのシステムの声なき声を拾い上げたり、そのシステムから発せられる感情を感じ取る力をRSI(社会関係知性)といって、いわゆるIQ(知性)やEQ(感情知性)と同格の知性として扱っています。


そうなのです。


実は、システムコーチングという、人と人との関係性を扱うコーチングは、参加者それぞれに対してコーチがかかわるというのではなく、そのシステムを一個の個人と見立ててコーチングを行うのです。


ある種、システムコーチはこのシステムの声や感情に対して、RSIを使ってセンシングしていくのです。


そして、そのシステムを支配している、主流派の声だけでなく、その中にあるもっと微細な声なき声も、そのシステムの声として、同等にあつかうことで、システムを支配している感情のゆがみや偏りを緩和していくという役割も果たしていきます。



例えば、


「本当はこうなのに・・・」


と思っていても、主流派が支配している声に対して、抑圧されている声を拾っていくのです。
そういう声を拾うことで、そのシステム自身が、真に求めていることを明らかにする。



答えはそのシステムが持っていると考えるのです。



なんのこっちゃ?
なんて、思う方もいるかもしれませんが、これを大切に扱うことの重要性をこのコーチングを学ぶことで実感しています。


例えば、
夫婦というシステムに対してコーチングすることから、二人それぞれのキャリアをデザインする。

そうすると、今まで一人で描いていただけでは、すぐに行き詰ったかもしれないキャリアプランがより具体的に機能する可能性があると感じています。


今は、クライアントさんを募集しつつ、検証中ではありますが、とてもいい感触を得ています。


ワークライフバランスが声高に言われている中、ミドル以降、一人でキャリアを描いても限界があることは、自明の理かもしれません。


人生の中で、さまざまな役割をその時々で担いながら、キャリアを歩む必要があるからです。


でも、そこに夫婦のシステムの中にある願いが、明かされることで、障害を乗り越えていく勇気と真のパートナーを得られることとなるのです。


ただ今、多くの知見を得るために、無料の夫婦でのキャリアデザインセッションへのクライアントを募集しています。


ぜひ、ご興味のある方は、お声かけくださいね。よろしくお願い申し上げます。



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