2015年2月17日火曜日

学生の視点、実は自分の写し絵だった!

昨日の横浜で開催された地域企業CSRサミットに参加してきました。

地域に根差す多くの企業の取り組みが紹介されいて、その頑張っている姿が素晴らしく、とても好印象で多くの参加者のもと大変な盛り上がりを見せていました。

最初の基調講演は立ち席が出来るほど。

たくさんの刺激と学びを頂きました。

お声かけいただいた実行委員長の大川印刷の社長、大川さんをはじめご縁を頂いている方々には、本当に感謝です。有難うございました。


そんな中、学生らとのダイアログで、

学生の企業に対する見方って、本当に不信感でいっぱいなんだー!

と実感してしまったので、そんな気付きを振り返りました。


分科会での地域課題解決ダイアログでのこと、

ゼミで企業のCSRを学ぶ学生から出された

「社長だけでなく、社員も本気でCSRに取り組むには・・・?」という問いについて話し合った。


これを見た時点でどうやら自分は思考停止に陥ってしまったのかもしれない。

何か社員は全くCSRを考えていない!と決めつけられたような気がしたからだ。

もう、すでに会社員ではないので、スルーしてもいいのだけど。

なにか、引っかかって、大分、話し合いを蛇行させたかもね。(失礼しました。笑)


「本来、企業は社会の公器であって、何か価値を提供しなければ生き残れない。」

価値を出そう、成果を上げようと、一生懸命に働いている。


ただ、それが細かく分業されるために、いつの間にか「何のために・・・」が置き忘れられてしまう。

そういう、本業へのモチベーションを高める意味で、社会貢献活動としてのCSRを大事にしたいと思って、かつては仕事をしてきた。

CSRでは、山に植樹にも行ったし、ゴミ拾いもして、小学生へのセミナーも講師を買って出てやってきた。


ほかの社員も、忙しくて参加できないけど、思いは一緒だという思いもあって・・・


なのに、なんで、そんな風に言われなきゃいけないの?・・・って。

それも、社長はいい人で、社員がやる気ないってどうよ・・・って。


でも、途中から、気が付きました。

彼/彼女らは、まだ、働いたことがないから、やっぱり、メディアで放送されることしかわからない。

だから、これだけ、企業が不祥事を起こし、昔から慣れ親しんできたファーストフードのお店や、通信教育の会社などの話を見るにつけ、

学生は、

企業は、利益追求しかしていない」としか見ていない!

ということなんだ。


それに気が付いたときに、我に返った思いがした。


学生のようにそれほど、会社に失望したわけではないけれど、ある種、自分もおおきな企業では限界があると思い、

だから、自分で実感できる生き方を模索しようと独立したんだ。

自分が働くなかで、お客様との交流の中で、生きていると実感したいという思いからなんだ!と


ある種、準備してきて割り切りが出来る立場でこうしている自分と

まだ、ピンで立つ事が出来ず、会社に身を預けざるを得ない立場にある学生と

の違いがあるだけだったんだ。そこには同じ思いはある!


もし、理想の企業と思い入社したのに、ブラックだった!不正したー!なんてことで、傷つきたくないよね。


そんな気持ちに気づいてからは、何とも学生たちが愛おしく感じて・・・

この純粋な気持ちでいることを忘れないでほしい!

ということと、

どっかで現実にぶち当たった時に大丈夫だろうか・・・?

という心配の念が湧いてきました。


そんな思いとは裏腹にどんどん進行していく中で彼らには就活頑張ってとのエールを交わし、別れを告げましたが、

ぜひ、いろいろな大人と本気と本音で話をしてほしいなー

と思います。


我々の時代は、あまあまで、必要悪なんて言葉がまかり通って、ある種現実世界での手練手管を教われた時代。

今は、そういったことってどうなちゃってるんでしょうかね。

実際に仕事につけば、様々な形で学ぶのでしょうけれど、したたかに生きる力も学んでほしい。


隠者のようなおまえに言われたくない!


って言われそうですが、(笑)


清濁併せ持つことの意味を学んでほしい。

陽中の陰ってこと。(陰陽太極図のね)

もちろん、時代の求める落としどころを踏まえてのことだけど…

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