話は多岐にわたり、最近の学生のキャリア形成意識や、就職後の専門職としてキャリアパスの問題。実際にインターンを実施するうえでのキャリア教育の視点での支援の状況など、伺う時間を過ごした。
その専門性で国家試験に合格させ、多くの専門職を輩出することがその大学の存在意義である。
また、学生も専門職としてのライセンスを得るためにあえてこの大学を選択していることが前提であり、その意味ではすでにキャリア形成支援は不要のものと思っていた。
しかしながら、就職については、ある程度需要があり、問題はないものの、そのあとのキャリアパスが描きにくく、給与は頭打ちとなり、単なるオペレーター、機能としてのみ扱われ、社会的なプレゼンスも相対的に低下する可能性があるというのだ。
そうならないためには、職域としての専門性をさらに高め、それが社会的にも認知されるようになることが求められる。
では、現在の学生は、そのような問題意識をもって、会社や公共機関に就職しているのだろうか?
どうやら、現状では、国家試験のさきにあるプロとしてなりたい姿を描き切らずに就職している可能性があるとのこと。
卒業後、自分の専門性をどのように高め、どのような方向性をもって、自分のキャリア=専門性を開拓していくかについて考えることへの意識が学生に希薄なのは気になる。
専門職になれて安定した収入があるという事は生きていくうえで大切なことだけど、非常に社会への貢献度の高い職業であるだけに、その職で自分自身が働くことに意義を日々感じ、課題を見出し挑戦し続けていく、そんな人材が一人でも多く輩出されることを願ってやまない。
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