昨年、システムコーチングを学んでいると、突然のように出てくる言葉、量子力学、波動関数。
なんでここで物理になるの?って感じがしてた。
参考書籍にプロセス指向心理学のグル、アーノルドミンデルの本があって、多少触れているけれたけど、どうにも、わかりにくい。
彼曰く、「その場にゆらいでいるわずかな傾向を捉えろ」とのこと。
そして、その傾向やゆらぎをフラートと呼んでいる。
このような波の集合体を人間は知覚で捉えて、都合よく構築され作られているのが、この世界だというのだ。
そして、このフラートを捉えることが、あらゆる行き詰りのブレークスルーやクリエイティブに繋がっているということのようだ。
その基礎理論が量子力学だというのだ。
実は、学生時代、薬科大学に通ってた関係で、
化学物質を合成していくうえでの理論を学ぶために
どうしても避けて通れない、物理化学をという恐ろしい教科があって、
その科目が2年から3年へ進むための超難関だったために、少しでも理解しようと
この量子力学について、ちょっとかじったことがある。
なので、ミンデル先生の言っていることの背景が、ちょっとだけ、分からないでもない。
自分の理解を言葉にすると、
「この世にある物質をどこまでの小さく割っていって、素粒子というこれ以上割れないくらい小さくすると、
それは、本当に物質なのか、
あるいは、波なのか確定できない。
よって、見方によっては、世界は波の集合体でしかない。」
よって・・・以降は、そういう見方にいったん立ってみようというレベルなんだけど、
そのまえまでの文章については、ハイデルベルグの不確定性の原理という、
れっきとした量子力学の理論を指している。
最近のスピリチュアル系の引き寄せの法則なんかも、この理論から、念ずれば必ず手に入るという解釈を展開しているようです。
結構、人気を呼んでる本ですね。(参考図書:こうして、思考は現実化する)
自分としては、
あの難解だった量子力学の理論が実生活に活かせるような方法論に展開されるなんて、当時は想像もつかなかった。
今でも、なんだか感慨深く感じてしまう。
なぜなら、量子力学がどうしてもわからなくて、知りたくて、当時、購入したブルーバックスの入門書で、一番衝撃を受けたのが、この不確定性の原理の話だったから。
そのくだりに行くまでは、どうしても冗長かつ難解だったのだけれど、以下の部分は今でもすごく印象に残っている。
・・・不確定性の原理の説明のために用いた究極の実験として、
仮に微粒子の大きさを測ろうと、箱にその微粒子を一個だけ入れる。
素粒子レベルになると、明るいとあまりに小さいので見えなくて、一つの波としてしか捉えられない。
そのため、真っ暗にして測ろうとする。でも暗いと大きさは測れない。
つまり、二律背反の状況に陥ってしまい、暗いと大きさは測れず、光を当てたとたん、光と同化して波長としてしかとらえられなくなっちゃう。
という事なんです!
そうすると、よく物理の世界でみた、
原子のまわりを電子が一つの軌道を回っているという模型図はありえなくて、
電子は原子の周りを波のように揺らいでいるだけで、その軌道は確率的にそこを描くだろう確率の高さでしかない。
ということなのだ。
そう、この世は、すべて、光の波で出来ている・・・
にわかには、信じられない世界なのですが、
その視点に立って、知覚を全開にすると、固定概念にとらわれずに見えてくるものがあったり、
今までにない気づきが起こせるかもしれないね。
そういえば、古くから、仏教の世界でも色即是空といってた。
実家の本はすべて片づけたので、どんな本だったか、怪しいのですが、参考までに当時、読んだであろう、図書を紹介しますね。
今は、もっとわかりやすく説明した本がたくさんあると思います。参考まで
量子力学の世界
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